こんなにも幅広い知識が必要とされる仕事があるのかと強く興味を惹かれた。
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船員インタビュー

2021年入社 /

二等機関士梅原 悠樹

前職はJR関連会社に勤務。海技短大修了後、別タンカー会社を経て浜崎海運に入社。

鉄道車両の整備職から海技短大を経て機関部船員に

陸上職から海上職へ転職した経緯を教えてください

もともとは鉄道会社の車両を扱う工場で、整備の仕事を約8年間行っていました。
海上職への興味を持ったきっかけは、船の仕事について紹介したTV番組や本を見てからです。
その中で機関部の仕事についての紹介を見て、当時働いていた陸上での仕事に比べてこんなにも幅広い知識が必要とされる仕事があるのかと強く興味を惹かれました。また、替えが利かない人材になれる仕事、自分自身がステップアップしていける仕事だと思い、どうやれば海上職に就けるかを調べて、波方海上技術短大に入学し2年間勉強して、海技免状の試験を受けて転職しました。

陸上職と海上職で共通すること、逆に違って戸惑ったことはありましたか?

共通することは、工具の使い方に関しては基本的に同じことです。
違ったことは、陸上職ではマニュアル通りに仕事していればよかったのですが、内航タンカーでは乗る船ごとに仕事のやり方が違ったり、指導する人によっても違うことがあって、それには困惑しました。

梅原さんが困惑した、船や人によって指導方法が違うことについては、どのように対処し克服しましたか?

指導の仕方が違っても、最終的に行きつく先、求める結果は同じなので、それぞれの指導方法の共通部分=基本を押さえて、まずはそれを覚えるようにしました。
あとは臨機応変に、柔軟に対応する感じです。
人により指導方法が違うということは、「やり方が幾通りもある」ことでもあると思うんです。
色々な人のやり方を教わることが勉強にもなりましたし、多分自分はそういったバリエーションの豊かさ・解法の数を楽しみながら、そこにこの仕事の面白さも見出しているんだと思います。

若手の指導方法も時代に合わせた変化が必要

梅原さんが若い部下の指導にあたる場合は、どういった点を重視して指導を行っていますか?

個々の能力の違いや特性があるので、一人ひとりにしっかり向き合ってその子にあわせた教え方をすること、また仕事の教え方も時代に合わせて変えていくことが大事だと考えています。

後輩は先輩の視線や指導の熱意に対しても「ああ、この人は自分をよく見てくれているんだな」ということを感じていて、特に今の若い子たちはそういったことを一層敏感に感じ取っている気がします。
指導する側がしっかり若手に向き合うことで、その子の仕事に対する意欲を引き出すことにもつながっていくのではないかと思います。

写真:山下大輝と梅原悠樹が仕事の会話をしている様子

海上職ならではの働き方や楽しさ

働き方やライフスタイルについて、陸上職と海上職を比較して、それぞれの良いところを教えてください

仕事のしやすさ、環境面で言えば、やはり陸上職のほうがいいですね。
例えば機械の修理をする際、必要な部品が足りなくなってもすぐに手に入るし、そういった利便性やスピードの速さは陸上のほうが勝っています。

一方で海上職は休暇が長く、とても充実しています。 また会社の所在地に縛られず何処に住んでもよいことも、陸上職にはない自由さだと思います。
自分は今大阪の繁華街に部屋を借りて住んでいるので、休暇中はyoutubeでおいしいお店紹介の動画を見て、食べ歩きをするのが楽しみです。

写真:梅原悠樹が仕事をしている様子

チームの一員として、自分から積極的に周囲に声をかける

浜崎海運の機関部の良さは何でしょうか?

やはり「船内融和」に力を入れていること、みんな仲がいいことです。 甲板部と仲がいいのはメリットしかありません。
もし船内で人間関係のトラブルが発生しても、相談できる体制が会社内に整えてあるので安心です。若手や新入船員にとっても仕事がしやすい環境だと思います。

船内融和に関して、チームの一員として心掛けていることはありますか?

自分自身、周囲の人と打ち解けるように心がけていますね。若い子たちに対しても自分から積極的に話しかけるようにしています。

これから船の仕事にチャレンジしようとしている方へメッセージをお願いします

このインタビューを読んで、かつての自分のように整備の仕事や陸上職から機関部船員への転職を志す人、そして浜崎海運へ入社してくれる人がいたらすごくうれしいです。是非一緒に頑張りましょう!

写真:梅原悠樹が仕事をしている様子

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